「熱はないんですけど、喉の痛みだけずっと続いていて…」
先日、Zoomミーティングでお話しした方が、そんな悩みを話してくれました。
病院では大きな異常はなく、いわゆる“風邪”と言われたそうです。
けれど、
- 喉の違和感が抜けない
- 咳だけ残る
- 身体がだるい
- 完全に回復しきらない
そんな状態が長引いているとのことでした。
最近はSNSなどでも、こうした「熱はないのに不調が続く」「咳や喉だけ長引く」症状を、“謎風邪”と呼ぶ人が増えているようです。
東洋医学では、このような「病気とは言い切れないけれど、身体が整いきっていない状態」を重視します。
今回は、“謎風邪”のような長引く不調を、東洋医学の視点から考えてみたいと思います。
「治ったはずなのに不調が残る」
風邪そのものは落ち着いているはずなのに、
- 喉だけ違和感がある
- 咳だけ続く
- 声が戻らない
- 身体が重い
- 疲れが抜けない
そんな経験はないでしょうか。
病院で検査をしても「異常なし」と言われると、
「気のせいかな」
「年齢のせいかな」
と我慢してしまう方も少なくありません。
ですが東洋医学では、こうした“なんとなく不調”の段階をとても大切に考えます。
身体は急に悪くなるわけではなく、小さな乱れを少しずつ積み重ねながら、不調として表れてくるからです。
40代以降は「回復力」が変わる
若い頃は、少し無理をしても寝れば回復できた。
風邪を引いても、数日で元通りになった。
そんな方も多いのではないでしょうか。
ですが40代以降は、仕事、家庭、人間関係など、抱えるものが一気に増える年代です。
やらなければならないことが多く、常に頭も身体も動き続けている。
「しっかり休む」という時間を取れないまま、次の日が始まってしまう方も少なくありません。
その状態が続くと、身体は回復しきれないまま消耗していきます。
すると、
- 喉の違和感だけ残る
- 咳が長引く
- 疲れが抜けない
- 眠りが浅い
- なんとなくだるい
といった、“治りきらない不調”として現れることがあります。
東洋医学では、こうした状態を単なる「風邪の名残」ではなく、身体全体のバランスや回復力の低下として捉えることがあります。
東洋医学では「平(へい)」を大切にする
東洋医学には、「平(へい)」という考え方があります。
これは、身体が偏りすぎず、無理をしすぎず、自然に働けている状態のことです。
頑張り続けて緊張が抜けない状態も、逆に疲れ切って動けなくなっている状態も、東洋医学では“偏り”として考えます。
鍼灸は、病気を直接攻撃する治療というよりも、乱れてしまった身体のバランスを整え、本来持っている回復する力を助ける治療です。
そのため、
- 検査では異常なし
- でもつらい
- なんとなく調子が戻らない
そんな不定愁訴とも相性が良いと考えられています。
「まだ大丈夫」の前に身体を整える
40代以降は、若い頃と同じように頑張っていても、身体には少しずつ負担が積み重なっていきます。
だからこそ、完全に崩れてから対処するのではなく、“なんとなく不調”の段階で身体を整えることが大切です。
「熱はないのに喉の不調が続く」
「咳だけなかなか抜けない」
「ずっと身体が重い」
そんなサインは、身体からの小さなSOSかもしれません。
「まだ大丈夫」と無理を続ける前に、一度ご自身の身体の声に目を向けてみてはいかがでしょうか。わ
