「年のせいですね」と言われた不調、
本当にそうでしょうか
「年のせいですね」
病院でそう言われて、
頭では納得しようとしながらも、
どこか腑に落ちないまま帰ってきた。
そんな経験はありませんか?
確かに、年齢を重ねると、
若い頃と同じようにはいかないことが増えてきます。
でも、それと同時に、
「年のせい」で片付けてしまっていい不調と、
そうでない不調があるのも事実です。
年齢と不調は、同じではありません
年を重ねることで、
体の回復に時間がかかるようになることはあります。
ですが、
• 痛みが強くなってきた
• 以前より疲れやすい
• 体が重く、動きづらい
• 気力が湧かない
こうした変化がすべて
「仕方ないこと」ではありません。
体は、年齢に関係なく、
今の状態をきちんと教えてくれています。
鍼灸師から見た「年のせいと言われやすい体」
鍼灸の現場で、
「年のせいですね」と言われた経験のある方の体に触れると、
ある共通点が見えてきます。
それは、
体がこわばり、巡りが悪くなっているということ。
• 血の巡りが滞っている
• 体が冷えやすい
• 力が抜けにくい
こうした状態が続くと、
痛みやだるさが出やすくなります。
これは老化そのものというより、
体の調子が整いにくくなっている状態なのです。
実際の症例
96歳女性のお話です。
ある寒い日のこと、突然の腰から右足の痛みが出て歩くのが辛くなってしまいました。
整形外科を通院したところ、坐骨神経痛と診断されました。
医師からは痛み止めしか出せない、と言われ、飲んでもちょっと良くなったかな?と思う程度。
これも歳のせい、仕方ないと諦めていました。
右側の腰、お尻のこわばっているところを探して鍼灸施術をすると、腰と右足の痛みが取れて歩きやすくなったと喜んでくださいました。
年齢のせいと諦めずに施術を受けていただいて本当に良かったなと思う出来事でした。
「もう歳だから」と諦めてしまう前に
長く続く不調があると、
「もうこの年だから仕方ない」
と、自分に言い聞かせてしまうことがあります。
でも、体はとても正直です。
整うきっかけがあれば、
ゆっくりでも、変化していきます。
大きく変わらなくても、
• 朝の動き出しが少し楽になる
• 痛みを感じる時間が短くなる
• 気持ちが前向きになる
そんな小さな変化は、
これからの毎日をずいぶん楽にしてくれます。
鍼灸が大切にしている考え方
鍼灸では、
「悪いところを治す」だけでなく、
体全体のバランスを整えることを大切にしています。
年齢を重ねた体には、
無理な刺激は必要ありません。
やさしく、丁寧に、
体が本来持っている力を引き出す。
それが、鍼灸の考え方です。
できることは、まだあります
「年のせいだから仕方ない」
そう思ってしまう前に、
一度、体の声に耳を傾けてみてください。
今の不調は、
あなたの体が出している大切なサインかもしれません。
何歳であっても、
体を整えるという選択はできます。
焦らなくて大丈夫です。
無理をしなくて大丈夫です。
これからの毎日を、
少しでも楽に過ごすために。
「年のせい」だけで片付けないでくださいね。
